「子であること、父であること」2007年8月14日(火)

ウイークリー瞑想

    妻の叔母の記念会があり、ロス郊外に行って来ました。その間長男義樹の家に泊めていただきました。一緒に礼拝に行くことができました。義樹たちの住まいはリック・ウォーレンの教会の近くです。そこにも行って様子を見てき、またそれ以外にも二つほどの教会に行ってみてきたが、いまの教会に決めたと言うことです。その経緯というか、決める要因について義樹の奥さんが嬉しそうに説明をしてくれました。音楽とメッセージが調和していることが決め手のようです。参加した礼拝も牧師の休暇中で、外部のメッセンジャーで、いつものような聖書講解でないと話してくれました。またもう少し落ち着いたらばスモールグループの聖研に加わる考えであることを言っていました。

2週間前はシカゴの長女瞳のところに行ってきました。礼拝には一緒に行くことはできなかったのですが、どのような姿勢でいるのかは分かります。その雰囲気が漂っています。どのように子供を育てようとしているのか分かります。今回は義樹たちの霊的な方向を知ることができました。瞳たちとは雰囲気が違っていながら、心の向いているところは同じです。

この夏は子供たちの家庭を訪ねることができ、思いがけずそれぞれの霊的な模様を楽しく観察しました。子供としての考えがあり、そこに結婚を通して相手の霊的な姿勢が加味されてきます。親とは違ったものを作り出していきます。夫婦で話し合いながら方向を出していることが分かります。

次女の泉は首都ワシントンのインターナショナル・チャーチに参加していますが、別の教会のユースの活動にも参加しています。子供たちがそれぞれの信仰の形態を取っています。親のものとは違った、自分たちに合うものをみつけています。私たちは18年前に移り住んだところの教会に、途中で家が変わってかなり距離がありながら、その上にいろいろな問題がありながら、そのまま出席しています。子供たちは私たちの姿勢を観察しています。

子供たちが、信仰はひとつですが、親とは多少異なった形態や霊的雰囲気を取っていくことで、自分たちのなかに新しい風が吹き込んできます。そのための窓が開いてきます。開けなければなりません。そして新しい風で生き返ります。思いがけない視点をいただきます。それで自分も新たに展開していきます。自分のなかだけに留まっていることはできません。

ユダヤ教の哲学者レヴィナスが「他者」を視点に取り入れることで、子であること、父であることを哲学とテーマとして取り上げていることが、現実的に分かってきました。西洋の思想は、神学も含めて、「他者」ではなく、自己である「同」を中心に展開してきました。自己の理解範囲に世界を築いていく作業に「他者」はただ組み込まれてきただけであると言います。「他者」は「同」の延長に過ぎません。子供は親の延長になってしまいます。全体主義です。ナチスの全体主義は特殊なものではなく、西洋の思想の行き着いたところだと言います。

「他者」は確かに、そんな「同」の枠には入らない驚きなのです。子は「同」ではなくて「他者」なのです。親は子を通して、「同」を打ち破って「他者」に対面するのです。自分の枠を乗り越えるのです。子は驚きであり、自由なのです。絶対的な停止ではなく、流動的な未来なのです。何をもたらすのか分からない驚異です。

子であること、父であることが哲学のテーマとなるのです。すなわち誰にとっても意味のあることとして提示されているのです。自分だけの世界を築くことが人生でないことを哲学として語っているのです。自分のための他者であり、世界であるという自己中心性を打ち破ることを意味づけてくれています。他者のためであることで人生の意味が出てくることを哲学としています。

パスカルは「アブラハム、イサク、ヤコブの神」、哲学者の神ではないと言いますが、レヴィナスにとっては、「アブラハム、イサク、ヤコブの神」は哲学者の神でもあります。少なくともそうあろうとしています。子であること、父であることが誰にとっても意味のあることのなのです。西洋の思想で聖書を読んでいたためか、なかなか結びつかなかった系図が身近になってきました。子であること、父であることで神の歩みのなかに組み込まれているのです。系図は生きています。

シカゴで瞳の夫が、父親であることで何が一番の喜びであったかと尋ねてきました。子供と一緒にいて見つめていることだと答えました。そしてこの日曜の夕方、ベランダで義樹とふたりで夕涼みをしながらしばしのときを持ちました。

 

上沼昌雄記 

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