「異なった時のなかに」2007年9月17日(月)

ウイークリー瞑想

このところめっきりと秋が深くなってきました。と時候の挨拶をしたくなるほど気温が下がってきて、朝晩は肌寒さを感じています。例年より気温が下がっています。時候の挨拶をそれほどしないこちらの人たちも、なんと美しい季節だろうと、口から漏れてきます。別に紅葉が始まったとかというのではないのですが、気温が下がり、太陽の輝きが、焼けるような暑さから、なんとも心地よくなってきたのです。

乾燥地帯ですので、太陽が沈み、暗やみが地を覆うようになると、夏の熱気と喧噪さを追い払って、夜の冷気と静寂が支配してきます。夏の終わりにかけてそんな変化を少しずつ感じてきます。夜の時間が長くなるに連れて、暑さと寒さが均等に訪れてきます。記憶ですと今頃がその変化の途中なのですが、今年はすでに夜の気配が覆っています。湿気をともなっている日本の気候ですと、暑い空気が夜にも残って、昼がいまだに支配している感じですが、乾燥したところではその区別と変化がはっきりしています。

そんな夏の終わりと秋の始まりはいつも繰り返されていることです。やっと夏が終わってホッとしている感じはいつもと同じです。同じように冬を迎える準備をしなければなりません。間もなくいつものように秋の日本での奉仕に出かけます。戻ってきて感謝祭があり、クリスマスを迎えます。新年にかけてJCFN主催のイクイッパー・カンファレンスが南カリフォルニアであります。それなりの予定ができてきます。例年の如くといえばその通りです。

それでも朝の静けさのなかに身を置き、夕闇が迫ってくるなかに佇んでいると、当たり前なのですが、夏の熱さのなかで長距離をドライブをしていた時とは異なった時のなかにいることが分かります。時の流れのなかにいるので、確かに同じ時の延長なのです。そうでなければ、私の存在も私の回りの自然も成り立たなくなります。そうなのですがそれでも、次に来る時はただの延長ではなくて、ズレをともない、変化をともなってきます。今までに経験したことのない時です。シンクロナイズの時ではないのです。今までにない温かみのある時であり、また今までにない冷気をともなった時でもあります。

夏の初めに2年ぶりに家に戻ってきて生活を再開しました。その間に近所の4家族が出ていって、新しい人たちが住んでいます。異なった雰囲気です。夏の間に家族、親族、教会の友人、近所の方の葬儀に参列しました。先週の水曜日が、近所の私より二つ上のご主人の葬儀でした。一緒の時に家を建てました。それ以来のまさによい近隣でした。また嬉しいことに、理事の八木沢さんたちのところに初孫が与えれれました。おじいさん・おばあさん同盟が増えてきました。

当然なのですが、年とともに体力が落ちてきています。2年間積み重なった家の回りの落ち葉や雑草の清掃を、燃えるような太陽の下でしたら体が悲鳴を上げてしまいます。回復に時間がかかります。そんなことを何度か繰り返して、秋の静寂のなかに立ち止まっています。そんなことも今まで繰り返してきたことですが、同時に自分の手に負えないというか、自分を越えた時のなかに置かれている感じが、秋の風が肌に染み込むように、体の中に浸透してきます。

「日の下に新しいものは一つもない」と確かに伝道者はいいます。私が思い経験していることは、洋東西を問わず誰もがすでに経験していることです。ただの繰り返しに過ぎません。空の空です。そんな心を歌った唄や詩に感動します。そんな伝道者のことばにうなずきながら、「生まれるに時があり、死ぬのに時がある」ともいう心の機微にも惹かれています。その時でしか起こらない御手を捉えています。時の特異性を感じ取っています。

「くずすのに時があり、建てるのに時がある。」

「嘆くのに時があり、踊るのに時がある。」

「捜すのに時があり、失うのに時がある。」

「黙っているのに時があり、話をするのに時がある。」

「愛するのに時があり、憎むのに時がある。」

何も変わっていない、ただ繰り返しのような時の流れのなかでも、今迎えている時は、今までない微妙な変化、ズレをともなった時であることに気づきます。しかも自分の手に負えない変化が含まれています。自分ではどうすることもできないズレをともなっているのです。それで心が外に向き、上に向いていきます。

秋の静けさが、そんな心に対応します。夜の静寂が、時のズレに敏感にしていくれます。朝焼けが、そんな異なった時が神から出ていることを教えてくれます。気持ちのよい太陽が、誰も想像できない未来は御手のうちににありながら、その時その時でないと明らかにされないと告げています。心地よい風が、その時その時が少しずつ微妙に変化していることを受け入れさせてくれます。

 

上沼昌雄記 

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