「しかし年をとると」2007年11月19日(月)

ウイークリー瞑想

     今回の日本での奉仕の間で何とか実現したかったことがあります。97歳になられた大村晴雄先生を訪ねることでした。ご自宅におられるのか、どこかの施設に入られたのか事前の情報では明確ではありませんでした。日本に着いてすぐに前橋で、若い時に大村先生のゼミを一緒に受けた小泉さんをお尋ねしている時に、その日に息子さんの関係で宇都宮の施設に移られたことが分かりました。

10月31日の山形での奉仕の移動の合間をぬって、宇都宮に大村先生を訪ねることができました。息子さんを通してその旨を伝えてあったので、私を待っていてくれました。待合室の近くの廊下での会話でしたが、先生はその待合室で来る日曜の午後に「深沢ヘーゲル会」が開かれること、そこで話そうとされていること、そこに参加される方々のことを嬉しそうに話していました。すでに車いすでの生活なのですが、頭脳の明晰さ、探求心の旺盛さ、精神の若々しさに驚かされます。

小一時間ほどの訪問で失礼をしなければなりませんでした。帰り際に海外へ出兵していた私の息子のことを訪ねてくれました。いま無事に戻っていることを自分の息子のように喜んでくれました。先生ご自身の経験を伺ったことを思い出しました。

そしていつも訪問をした時に最後に私に「祈ってよ」と言われます。人が行き交う廊下でしたが、先生の耳元近くで、神に「主の栄光のために大村先生を続けてお用いください」と祈りました。「アーメン」としっかり口応してくださいました。そして嬉しそうに目を向けて「神の栄光のためにと祈ってくれたが、その通り頑張るよ」と言って固く握手をしてきました。

夕方からの約束と夜の祈祷会での奉仕があってまた山形に戻る新幹線のなかで、最後まで主の栄光のために生きようとされている大村先生の信仰のことを思い巡らしていました。すでに40年来の交わりをいただいています。直接の生徒でも弟子でもありません。若い時にはゼミに勝手に潜り込んでいました。ことある事に先生をお訪ねしてお話しをさせたいただいています。日本に来るたびに必ず伺っています。惹きつけるものがあります。

山形の滞在の折りに、ネパールで4年間医療奉仕を終えて、最上川の向こう側のご実家の近くで再度開業されたご夫妻との話が心に重く残っていました。開業されてまだ2,3週間しか経っていないのですが、多くの患者さんが年輩の方で、その方々の心に深い闇が覆っているというのです。家族の闇があり、先祖の闇があり、死後の闇があり、痴呆が入ってきて自分が分からなくなる恐れの闇があるというのです。寿命が延びただけ闇を負って長く生きなければならないというのです。それは大変なことですと、静まりかえった夜更けにしんみりと語ってくれました。

聞いていて恐ろしくなる話です。しかし私も、孫に恵まれると同時に、確実に年をとってきています。私の友人たちも同じです。会話も健康のこと、牧会を退いてからの老後のことになります。すでに退かれた方々のことにもなります。牧師であるという立場は、老後をどのように生きるかの保証ではないのです。

イエスがペテロに言われたことをただ思い出します。「まことに、まことに、あなたに告げます。あなたは若かった時には、自分で帯を締めて、自分の歩きたいところを歩きました。しかし年をとると、あなたは自分の手を伸ばし、他の人があなたの帯をさせて、あなたの行きたくないところに連れて行きます。」(ヨハネ21:18)

固く握手をして見つめてくれた大村晴雄先生の輝いた顔、玄関で別れる時にいつものように手を振って見上げてくれた嬉しそうな顔、そのように年をとっていくことが可能なのだと、今回の旅を終えて自分に言い聞かせています。

 

上沼昌雄記

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