「素敵で粋な神の計らい」2009年2月9日(月)

 
ウイークリー瞑想

 父親のテーマで文章を書いています。男性集会を続けてきて、男性に
とって隠れた重たいテーマであると気づいてきました。父親のことは、
話すこともない、話す機会もない、話したくもないということで、男性
にとってはそのまま闇です。心の深くに閉じこもっていて、それでいて
男性の陰のように付きまとっています。

 男性集会で父親のことをただ分かち合うこともしています。個人的に
インタビューもしています。私にとってはどちらかというと穏やかで静
かな父親のイメージです。ですので自分が父親のことを書くことはない
と思っていました。それでも闇のテーマを取り上げてから、私にとって
も避けられないと分かり、書いてみました。父親のことと、父なる神
と、三位一体の神ことです。

 すでに10年ほど前に不思議に知り合った方がいます。肉体的、精神
的な痛みを抱えていたのですが、男性集会で、一番苦しいことは父親の
ことですと言われました。その時の状景、この方の表情を今でも覚えて
います。父親によって人生を狂わされましたと言うのです。それ以来何
とも言えない不可思議な交流をいただいています。交流をいただいてい
ること自体が理解を越えていることなのです。書いてくださることも私
の理解を越えていて勉強をさせられます。

 そんなやり取りのなかで、父親のことで書いた原稿を読んでいますと
言うとになりました。「私は反発もなければ愛着もない、どうも不透明
なイメージです」とメールを送りました。返事をくれました。「これっ
て、おかしいい、、、、、、。! 超笑えました! 笑っちゃいけない
のでしょうが、何かおかしくて笑い転げてます。こういう事を平然と書
いてくるのが先生のおかしな所ですよ!」「僕なんか父死しても、まだ
父の呪縛にかられている部分」があると言うのです。

 そして、その後に書いてくれたのはとても笑ってはいられないことで
す。でも笑ったのでこの方の心が打ち破られて、縛られていた父ののろ
いが吐き出されたかのようです。だれにも話したことがない「長く封印
してきた僕の闇です」と言って、中学生の時に経験した父親のことを詳
細に書いてくれました。10年ほど前にほんのちょっとだけ漏らした父
親のことを今聞くことになりました。その時の顔の表情の裏側を知るこ
とになりました。そして、放蕩息子のようには父のもとには帰れないの
ですとため息をつくように言うのです。

 この文書を私がブログでも著書でも使ってかまいませんとまで言われ
ます。初めはとても載せる気持ちにはなりませんでした。載せたらばす
でに書いた原稿に毒を入れるように思ったからです。本のニュアンスが
変わって来るからです。ですが、その毒はまさに父親が持っているどう
にもならない毒性であると気づいて、自分の文章を読み直しながら、慎
重にこの方が書いてくれたことを入れてみました。確かに毒が入ってき
た感じです。毒にやられてしまう部分と、守らないといけない部分が自
分のなかで拮抗してきました。何とかふたつに分けて入れてみました。
苦しめられました。

 何とか落ち着いたかなと思って、後半を読み出しました。後半は父な
る神と三位一体の神のことですので、そのまますんなりといけるかと
思ったのですが、前半の毒が付いてきます。それでこの方にメールを書
きました。「後半を読んでいますが、やはり前半の爆弾の影響に引きず
られて苦しんでいます。父親の毒性を盛り込まないと落ち着かなくなり
ました。」

 この方の書いてくれたことは大変なチャレンジなのです。それをしっ
かり受け止めることが文章としてできるかと問われている感じです。そ
のぶん苦しまされるのです。この方と似たような告白をある男性から聞
いています。そのように語ってくれた男性たちに応えられるかと問われ
るのです。

 また返事をくれました。「先生が苦しむ事で、僕は救いを受けていま
す。内緒にしていた僕の父への思いを知らせた事で、僕の心のなかの風
向きが変わってきました。、、、素敵で粋な神の計らいだと思っていま
す。」

 だからといって過去がなくなるわけでもありません。それでもじっと
しまい込んできた記憶が解き放たれて、今までにない息吹が泡のように
吹き出しているのかも知れません。それは、晴れ渡った大空の下で飛び
跳ねるような素敵な感覚ではなく、どんよりと覆われた霧が少しだけ切
れかかった感じなのだと思います。どうなるかもまだ分からないので
す。それでも笑い転げたことで心の窓が開けられて書いてくださったの
で、新しい風がこちらにも届いてできます。笑い声が聞こえてきます。

 上沼昌雄記

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