「桜と天国のチラシ」2009年4月14日(火)

ウイークリー瞑想

 昨年の4月14日に「天国のチラシと桜吹雪」という題で書きまし
た。書きましたというより、書かせていただきましたという方が正確で
す。それは、受難週・イースターを迎え、桜が咲き出すことに召された
お母様との、召天前の会話を知らせてくださったことに基づいているか
らです。次のような不思議な、それでいて確かなやり取りです。

母:「天国はどんなところか、黙示録には書いてあるけれど、み
んなに、どんなにすばらしいところかお知らせするために 私は天国で
チラシを作って、それをまこうと思う。」

私:「(わざと)でも、それを地上に届けるのは、相当むずかし
いんじゃない?」

母:「そのチラシはきっと桜の花びらになって届くから、 桜の
花びらが散っているときは、それだと思ってね。」

 この方とはJCFNの理事として一緒に奉仕をさせていただいていま
したので、来年は全世界からの帰国者の大会で桜の季節に日本に入るの
で、桜を見ることができる期待がありました。そして今年、天国のチラ
シとして桜とその花びらを思い存分といえるほど鑑賞しました。

 満開に近い上野公園で、シンガポールから帰国されたご夫妻と友人と
4人で人混みに紛れて淡く咲いている桜の下を歩きました。花見の人が
桜の下を埋め尽くしています。隙間のないほどに人が集まってきます。
桜には、文句なしにとてつもないほど人を惹きつける魅力があります。
立ち止まることができないほどの人の流れです。それでも桜を見上げま
す。見上げれば桜と空が一つになってしまいます。押しつぶされそうな
人混みも忘れてしばし天国を思い見ることになります。

 この友人は7年前にこの桜の季節にご主人を天に送りました。その天
国から語りかけているかのように、交わりが続いています。井の頭公園
の脇で闇なべの会を催しました。まだ5分咲きの桜の下で寒風をものと
もしないで若者が花見をしている脇を通ってその場に集いました。それ
は交わりの男性版でした。女性版をこの友人宅で桜の開花を語りながら
持ちました。心に届いている花びらは、自分でも計画しても決して獲得
できない、天に通じている恵みのしるしです。

 おふたりとも桜が大好きな秋田のご夫妻のところが今回の日本での最
終地です。イースター礼拝をして、昨年の夏に召された姉妹の墓の前で
偲ぶ時を持ちました。先に召された方が私たちを招いています。この地
上での歩みをしっかりするように励ましてくれます。そしてどこに行く
のか望みを与えてくれます。

 桜の好きな奥様が近くのお姉さんを誘って、秋田で一番速く桜が咲く
という日本海岸線上で山形県境の近くの金浦という町の勢至公園の花見
に連れてくれました。3分咲きくらいであろうということでしたが、潮
風が届かないで陽の当たっているところは結構咲いていました。樹齢何
百年と言えるほどの老木にも新しい枝が伸びて桜を咲かせようとしてい
ます。よく見ると、その老木の幹のところどころに、そのままつぼみが
出てきて桜を咲かせています。

 この公園の桜は手入れが行き届いているようです。何百年と年数を重
ねてごつごつした桜の幹があちこちにあります。老木はあるところは枯
れています。それでもその幹の節々に、待っていられませんというかの
ようにそのままちょこんと桜を咲かせています。老木にいのちが通って
います。それぞれの幹が顔を出して挨拶しているようです。そのどす黒
い幹に淡いピンクの可愛い桜が、「天国のチラシだよ」と語りかけてい
ます。

 上沼昌雄

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