「北の大地に吹く風は」2009年6月24日(水)

ウイークリー瞑想

知床半島に知床五湖があります。遊覧船を乗ったところから車で
15分ほど奥に入ったところにあります。一度鮭の産卵する川に降り
てまた上っていきます。その五湖の水が岩場にしみ出るようにして
白糸の滝のように落ちているのを、遊覧船から見ることができま
す。一湖、二胡と歩くことができます。その先はヒグマ出没中でと
言うことで行くことができません。手付かずの自然にじっと佇んで
いる五つの湖です。

レストハウスのところから展望台が海に向かう崖の上に伸びていま
す。電気柵を付けてヒグマを近づけないようにした木の柵の上
を、400メートルほど断崖に向かってゆっくりと歩いていきま
す。笹の海のようなところにエゾシカの家族が所々にたむろしてい
ます。右手には先ほどの一湖が見えます。断崖の手間の小高い丘の
上が行き止まりです。それ以上伸ばすと遊覧船から見えてしまうの
で、その手前で止めているのでしょう。

私たちを迎えるように空も晴れ渡っています。オホーツクの海が静
かに鎮座しています。後ろを向けば知床連山が所々に雪を残して
しっかりと立っています。360度見渡せる大きな自然の中に置
かれます。潮風を含んだ風が、よくここまで来てくれたと言わんば
かりに私たちを迎えてくれます。そんな風が頬を伝わり、心の深く
にしみ込んできます。じっとしていると、天の基を据えられたとき
の風が語りかけてくるようです。

北見の教会での礼拝と午後の集会の奉仕をいただきました。母教会
の前橋の教会出身のご夫妻が、しっかりとそして自由に牧会をして
います。北の大地にふさわしい風が吹いています。

北見を後にして旭川郊外に退かれている同労者ご夫妻を訪ねまし
た。昨年の秋に続いて二度目です。大雪山の脇を列車が通り、旭川
に近づくにつれて「石狩川」を何度も渡っていることに気づきまし
た。納内という駅に降りて、迎えてくれた同労者に石狩川は近くな
のですかと聞きましたら、自転車で行きましょうとなりまし
た。6キロぐらい離れたところに神居古潭という、先住民族の
居住跡と駅(?)があるというのです。

奥様に挨拶をして、荷物を置いて、自転車を用意してくれて、二人
で出発しました。その近辺で自転車を乗っているのは中学生か高校
生だけですが、そんな年頃に帰った気分で、結構強い横風に吹かれ
ながらせっせと自転車を漕いで行きました。初夏の北の大地に吹く
風が、また迎えてくれました。よくここまで来て自転車に乗ってい
ると言ってくれているようです。あの天の基が据えられたときの風
に向かい入れられているようです。身体全体に風がしみ込んできます。

石狩川沿いにはかつての鉄道の駅であった「神居古潭駅」という駅
舎と、機関車が記念に3台置いてあります。D51もあり
ます。北の自然の中の多少不思議な光景です。トンネルができて廃
止されたと言うのです。そして川の向こうに回ると、かつての先住
民族の居住地の跡が窪地のように凹んでいます。200ぐらい続
いてあるようです。上ってくる鮭を捕り、猟をしながら生きていた
のでしょう。

そんな太古からの風が身体全体にしみ込んできます。風の洗礼を受
けたようです。そのように風に舞い込まれて、地の基が据えられた
ときに向かい入れられた感じです。初夏の北の大地に吹く風は、私
を包み、心を遠い太古の昔に舞い込んでいきます。はじめの時に結
びつけてくれます。そのはじめの時は同時に、新しい風となって届
いてきます。そのいのちでもう一度生かされます。

9月に札幌で第5回日本伝道会議があります。北の大地に吹く
風は、新しい息吹をもたらしてくれることでしょう。

上沼昌雄記

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