「ロスト・イン・トランスレーション」2014年12月 2日(火)

 今日は朝から雨。まさに恵みの雨。父も昨晩は充分に休めたよう 
で、妻のルイーズが用意したベーコンと卵焼きをおいしそうに食べ 
ていました。母と妹のジョアンも加わり、ルイーズも入れてどんよ 
りした雨の朝、雑談に花が咲いていました。

 私は隣の部屋でN.T.ライトの Simply Christian の 
翻訳の最終版を確認していました。どのようにも訳し切れそうもな 
い文章で格闘していたので、この際と思い、まさに英語で話をして 
いる食卓にそのまま持っていきました。以下の文章です。

 Lord’s Supper, Holy Communion, Eucharist, Mass; it  
almost sounds like a child’s rhyme (‘tinker, tailor,  
soldier, sailor’).

 前の四つの単語が、後の子どもがよく使う四つの単語のように、 
どこで韻を踏んでいるのか、私のロスト・イン・トランスレーショ 
ンでした。

 この家族は英語にはみな一見識持っています。父も母は分からな 
いとすぐに辞書を持ってきて確認します。母は日本語にも深い関心 
を持っていて、私によく聞いてきます。相手を間違っていますが。 
英語力に関してはルイーズもその流れを継いでいます。私たちの三 
人の子どもたちにも受け継がれています。ジョアンは英文学の専攻 
でした。ルイーズは日本語もほとんど解読しています。

 私の質問に関して食卓の四人がそれぞれ意見を出してくれて、そ 
れなりの方向をいただきました。後は編集者にまかせるだけです。 
そしてその続きのことが展開してきました。というのはこの本のタ 
イトルの Simply Christian の Simply をどのように 
訳すことができるのか、いまだに格闘しているからです。それで食 
卓の四人に 、Simply と言うことでどのようなことを 
思い浮かべるか聞いてみました。

 父は即座に、Only, Nothing But と言い、母は、Nothing  
Mixed, Nothing Added と言いました。ジョアンは、Pure,  
Shiny と言い、ルイーズは、Positive, Shiny と言いました。

 それぞれが持っているイメージの違いに驚いたのですが、そのイ 
メージはまたそれぞれのキリスト教理解を的確に表現しているよう 
で、何とも恐ろしい思いもしてきました。両親はよき福音主義の伝 
統の中でいまだにしっかりと根を下ろしていることが分かります。 
クリスチャンはこうあるべきだという思いが強くあります。それを 
はずれたことは考えられないのです。

 ルイーズとジョアンは、Shiny と言うことで意気投合して 
いました。ジョアンの Shiny は宝石のように輝いているとい 
うイメージで、ルイーズの Shiny は包み込むような輝きだと 
お互いに確認していました。それに対して私のイメージは、Basically  
だと伝えました。

 現在アメリカで目にする商品にこの言葉が使われてきていま 
す。Simply Granola は私の好きなシリアルです。この夏の私 
たちの近くの町のお祭りのテーマは、Simply Fun というもの 
でした。

それはそうと、Simply Christian をタイトルとしてどのよう 
に訳したらよいのか、ロスト・イン・トランスレーションから抜け 
出すもがきをしています。

上沼昌雄記
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