「ノアの契約」2016年1月13日(水)

「アブラハムの契約」という表現はよく使われるのですが、「ノアの契約」はそれほど使われません。どちらも神がアブラハム、そしてノアと交わした契約のことです。そのノアの契約のことに、年が改まって妻と創世記を読みながら、思いを新たにしています。

洪水が終わってノアと家族とすべての生き物たちが箱舟から出て、ノアが祭壇を築き、全焼のいけにえをささげたことが8章の終わりに記されています。それに応えるように9章でノアとその息子たちを神が祝福して言われました。「生めよ・ふえよ。地に満ちよ。」(1節)

それに続いて神が仰せられたのです。「さあ、わたしはわたしの契約を立てよう。あなたがたと、そしてあなたがたの後の子孫と。また、あなたがたといっしょにいるすべての生き物と。」(9,10節)それはさらに「もはや大洪水が地を滅ぼすようなことはない」(11節)という契約で、そのしるしとして虹を立てたのです。

ノアの契約には、ノアとその家族だけでなく、生き物すべてが含まれています。それは、ノアを通して造られたすべてのものの回復を神が願っているからです。すなわち、3章でアダムの罪のゆえに呪われた地の回復を意味しています。

アブラハムの契約はアブラハムとその子孫に当てられていますが、その前提にノアの契約が含まれていると見ることができます。ひとつには、アブラハムの契約は神の民だけでなく「地上のすべての民族」(12:3)を対象としているからです。また神の民の回復のためのイザヤの預言には新創造が結びついていて、万物の回復が神の救いに含まれているからです。

西洋神学が強調している義認論は人間だけを対象にしているために人間中心の聖書理解に陥っているのですが、神のキリストを通しての和解のわざには万物が含まれていることが明記されています。「御子によって万物を、御子のために和解させてくださったからです。地にあるものも天にあるものも、ただ御子によって和解させてくださったのです。」(コロサイ1:20)

万物の回復、そして新創造、昨年翻訳出版したN.T.ライトの『クリスチャンであるとは』でも強調されていて、今回ノアの契約で再確認させられたことです。そこには最初の人に言われた「生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ」(1:28)という責任が伴ってきます。さらに新創造の約束で民に対して言われていることに対応します。「この人々を王国として、祭司とされました。彼らは地上を治めるのです。」(黙示録5:10)

私たちの負う病も、自然の災害も、新しい天と新しい地ではいやされていきます。それがこの地でも少しでも果たされていくことを願い、その責任を負わされています。ここ北カリフォルニアは、この4年間水不足でしたが、エルニーニョの影響で雨が静かに降り続いています。

上沼昌雄記

Masao Uenuma, Th.D.
muenuma@earthlink.net
masaouenuma@yahoo.co.jp

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