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主にある友へ

 いつも「ウイークリー瞑想」「神学モノローグ」を通しての交わりを感謝いたします。何度か取り上げてきました雅歌を用いての新しい本『夫婦で奏でる霊の歌ー雅歌にみる男女の会話』(いのちのことば社、1050円)を9月11日に出版、発売することができました。今回の表紙は花畑の間を通っている道です。雅歌で花嫁と花婿が互いを花と木でた
とえるながら、愛のやり取りをしています。そんなイメージにぴったりです。明るい美しい本です。
 しかし裏表紙の帯には「本文から」と言うことで、夫婦が辿る闇の冒険のことを掲げました。雅歌の3章と5章で、花嫁が花婿を捜しに「夜」出かけていくことです。次の文章です。「夫婦は、暗夜の冒険を覚悟しなければならない。その夫婦だけが抱える課題を引き受ける勇気である。ほかの夫婦の経験も役立たず、だれも手引きをしてくれない。
……行き先のわからない冒険である。真っ暗闇の中に出て行く冒険である。」

 夫婦における昼と夜です。まさに経験させられていることです。それはしかし花婿であるキリストとの間でも経験させられていることです。キリストと一つとなろうとするときにどうしても経験させられる霊的闇
です。そんな葛藤が霊の歌を奏でるのだろうと思わされています。自分
たちが霊の歌を歌っているというものではありません。ただ不協和音も
霊の歌だと思わされています。
 雅歌についての歴史的解釈のことも少し取り上げています。福音主義
神学にとってもチャレンジにもなっています。
 機会がありましたら読んでいただければ幸いです。

 祝福を祈りつつ。上沼昌雄 2006.9.12