「秋田大学医学部聖書研究会同窓会」2016年3月22日(火)

過ぎる週末の土曜日から日曜の朝まで秋田市内のさとみ温泉で、私の頭の中では「石川和夫教授退官記念会」でしたが、受付には「秋田大学医学部聖書研究会同窓会」とありまして、石川和夫教授退官記念会を名目に同窓会をしたのか、同窓会を用いて 石川和夫教授退官記念会を開いたのか、何とも言い難い、それでいて何とも豊かな時をいただきました。ともかく聖研に関わった30名ほどの医学部卒業生が集いました。

石川兄は秋田大学医学部の一期生であります。医学部とともに47年歩んでこられて耳鼻科教授として3月一杯で退官されることになりました。秋田大学医学部の歴史そのものです。不思議に医学部聖研が発足しました。18年前に教授になられた頃にミニストリーとして秋田に伺うことになりました。折々に聖研のメンバーと合宿や学び会を持ちました。その方々が子どもさん、赤ちゃんを抱えながら集われました。

石川兄は、アブラハムに約束された祝福、すなわち、アブラハムを通して地のすべての民が祝福されるためであると言われたことを体現されました。聖研後に食事会をお宅で開かれ、特に女子学生は夫人を「石川ママ」と呼んで慕っていました。人生相談に乗って上げていたのか、ご自分たちの夫婦をそのまま見せることで人生の指針を与えてこられたのか、ともかく神の民としての歩みを医学生に示してこられました。集われた同窓生の感謝の言葉からもうかがい知ることができました。

石川兄はめまいが専門です。めまいで苦しんでいる友人の牧師や知人を紹介することができました。自宅に招いて大学病院で診断をしてくださいます。めまいだけでなく、耳鼻咽喉科に関わることで紹介しますと丁寧に対応してくださいます。一ミリオンお願いしても、二ミリオン一緒に行ってくださいます。それは勤務評定にもならないことです。ですが神はしっかりと覚えていて下さっています。聖研を通して100名近い若い医師が全国に神の民として散っています。

石川兄は秋田日赤病院で「めまいセンター」を起こして、続いて医師としての務めに就かれます。石川兄の後は、その聖研を通して救われ育った泌尿器科講師の井上高光兄に聖研の顧問がバトンタッチされます。今度は井上兄を通して秋田大学医学部に神の祝福がさらに伝えられていくことになります。お二人への祝福の祈りの時を持つことができました。

石川兄が医学部生の時にKGKの東北地区主事として関わりを持ちました。ミニストリーとしても毎年のように秋田に伺うことができました。石川兄を通しての祝福は自分のことのように思います。石川兄が祝福されたと言うより、石川兄を通して伝えられた若い医師たちに祝福が伝えられ、それが自分にも振り返ってくるのです。同じように、全国に散らされた医師を通して患者さんとその家族に神の祝福が広がっていくのです。

アブラハムへの祝福がそのとおりに、今度は石川兄を通して広がっているのです。そのアブラハムへの祝福のことで、つい最近ガラテヤ書で言われていることを発見しました。「聖書は、神が異邦人その信仰によって義と認めてくださることを、前から知っていたので、アブラハムに対し、『あなたによってすべての国民が祝福される』と前もって福音を告げたのです。」(3:8)

そうなのです。それが福音なのです。ですから、祝福は私たちを通して他に人が祝福されるためなのです。決して自分のためではないのです。アブラハムとその子孫たちもそのために召されたのです。それが今回石川兄を通して次の世代のクリスチャン医師たちに受け継がれ、さらに広がっているのです。感謝。

上沼昌雄記

Masao Uenuma, Th.D.
muenuma@earthlink.net
masaouenuma@yahoo.co.jp

コメントを残す